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HÜTTEのブログ

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こんなふうにも考えています。

つぎの金曜から月曜日にかけてはHUTTEにおけるさいごの4日間です。

先週末でベーグルが完売。金曜日のメニューはドリンク各種とスコーン、

土曜からは珈琲と和紅茶にすこしの焼き菓子という構成になります。

プレートはじめランチに適した食事はありませんので、悪しからずご了承

ください。

なお、土曜日からは、一部の調度品、テーブルウェアなどの放出に

ともなって、ご来店のタイミングよっては満足にお席やいつものカップを

ご利用頂けない場合があります。その旨、ご理解頂けると幸いです。

 

そして、土曜からの備品の販売について、ひとつお断りを。

備品の購入「だけ」を目的にした来店はくれぐれもご遠慮ください。

あくまでも山の麓の畑に囲まれた静かな環境で心と身体を緩める、さいご

までそのために用意した空間でありたいのです。店のインテリアへの評価

という意味では嬉しいことではありますが、それはそれとしてありがたく受け

とめつつ、だけどバーゲン会場のような切迫感をもちこまれるのは本意では

ありません。そもそもそんなに品数もないですし。

できるだけ、じぶんたちとこれまで好んで通い続つづけて下さったかたとで

呼吸をあわせて作ってきた雰囲気をたもって、さいごを締めくくりたい。

そう願っていることをご理解いただければと思います。

 

2016-03-23 11:49 AM|だいじなお知らせComment(0)

こんなふうに考えています。

こんにちは。

きゅうな閉店にさいして、いたわりのことばをたびたび頂戴しており、そのたび

に鼻の奥につんとした痛みを感じながら、お返事させて頂いているのですが、

いつにもましてことばづかいが正確さを欠いている気もして、それを思うたび

に怖くなってしまうので、ここで現在の心境を、冷静なあたまであらためて

書いておきたいと思います。

いまはわりかし平気です。ひとりひとり違う個性をもつお客さんとのかかわり

や季節の移ろいを全身で理解すること、ここだからたちあえたそんないろいろ、

ほかの場所ではたぶんえられなかった機会を手放してしまう寂しさはたしかに

どうしたってあるのですが、一方で、カフェのひとという肩書きなしの毎日にも

鳥はとんでるし、草も花も苔も生きているし、なにより客と店という境界をこえて

親しくつきあえる友人ができて、ちかくにいて、遊びにいこうと誘ってくれる、

そんな価値ある事実があります。

このあいだうかがった友人宅で「明日がくるのが本当に楽しみだ」とこども

みたいな目をして笑ったおじさんがいました。僕らも少しずつ荷物を整理して

身軽になって、毎日に期待していますだからもう大丈夫です。金曜以降の、

のこりわずかな営業日も、だからこれまでどおりに平穏な空間づくりに勤しむ

のみです。

もちろん心のこりもあるにはあって、春になるころに店のちかくにいついて

住みかをこさえ、ひと夏かけて子どもを育て、秋の訪れと入れ替わるように

して去っていくノビタキのいとなみをことしはそばで見守ることが叶わない。

その愛らしい行動も声もまったく代えがきかないものなので、とにかくもう

残念のひとことにつきます。雨上がりのアスファルトにできたちいさな(人間

でいえば2歩くらいのもの)水たまりにひょこひょこやってきて、親鳥とヒナが

水浴びするなんていう,、そのひのオホーツク一帯分の「平和」がぜんぶ

あつまったようなこのうえなく親密な光景を心のそこからたのしみにして

いたのですが。 

 

「そう言われてもね、そっちはよくてもこっちがだめだよ」。もしも、もしも

前文が気休めにならなかった、奇特きわまるかたがいたら、さいごに入荷

したこの1冊をぜひ読んでください。

 「ヘンリー・デヴィッド・ソロー 孤独の愉しみ方」

飾らず、依存せず、持たずにちいさく生きることこそが豊かだ。自給自足の

忠実な実践から生まれた言葉のかずかずが、下腹部を重いこぶしでこずく

ような力強い励ましの響きをもっています。縛るものをほどいて、孤独を

みかたにしていられるようになります。

HUTTEのことも「ああ、一生の本と出会えた。なんだか良い店だったなあ」。

と、そんなふうにさらっと振り返ってくれるようになったら本望です。

2016-03-23 11:31 AM|お店のつれづれ/とり扱い雑貨あれこれComment(2)

シナモンロールと布もの雑貨

こんにちは。

きょうからの3日間は通常メニューですので、ベーグルがあるほか

シナモンロールもちょっとだけ焼きあがっております。ただベーグル

数にかぎりがあり、店内でのお召し上がりを優先させていただき

たく考えております。テイクアウトご希望のかたはひとまずご相談

くださいませ

 

雑貨が入荷しました。

え? いいい、いま!? と驚かれること必至のタイミングですが、

自分たちも好んで使えるものを選んでますから問題ありません。

ちなみにあしたはあしたで書籍がすこし届いたりもしますが、それも

何度も読み返したい良書ばかりなので心配無用です。

 

まずは今治市の歴史あるタオル製造会社kontexの大判のタオル

「Chambray(シャンブレー)」。

コットン60%×ウォッシャブルウール40%をシャンブレー風に織りあげ、

軽くて滑らかな肌触りを実現。肌にじかにあたる位置の寝具として

とくにこれからの季節に理想的な風合いですし、そのさっぱりと清潔

感がただよう表情はソファーカバーなどでインテリアのひとつとして

活躍もしてくれるでしょう。

サイズは135×220cm、10800円。カラーバリエーションは春を感じ

させる写真のイエローのほか、

まさにシャンブレーシャツみたいなブルー、そしてアイボリーの3色です。

 

こちらは中川政七商店製、倉敷意匠販売の蚊帳生地のふきん。

青、灰、白の3色展開で1枚907円です。新生活にどうぞお役立て

くださいませ。

 

古本、新古本コーナーです。しゃがんでお気に入りを掘り出す。

駄菓子屋の棚を物色するこどもみたいな感覚でどうぞ。

 

2016-03-19 12:23 PM|とり扱い雑貨あれこれComment(0)

あした金曜は喫茶営業でオープンです。

こんにちは。

あす金曜は喫茶営業。ベーグルメニューはお休みでドリンク各種と

オレンジケーキ、ピーナツバターケーキなどがございます。

時間は未定ですが、倉敷意匠のふきんや今治の老舗タオルメーカーが

昔ながらの製法でつくるガーゼ地の大判タオルも届きます。

 

備品もすこしずつ並べはじめています。オープンにあわせて作った

机は、けっこうなO脚をついに治療してもらうことなく、それでも

いろんなものをのっけてきたがんばりです。

 

閉店にさいして、あたたかな言葉、心遣いをいただき、ほんとうに

ありがとうございます。一人ひとり、顔を思い浮かべながらお返事

をかけることは、ちいさな店づくりを一貫して心掛けてきたからで、

それは2人にとってとても幸せなことだと、正しい選択だったんだ

としみじみと思っています。

2016-03-17 11:52 AM|とり扱い雑貨あれこれComment(0)

閉店のご報告

こんにちは。

このたび、店舗の貸主と交わしている契約の変更にさいして

問題が生じたことにより、3月28日にてHUTTEを閉店することに

きめました。

いままでさまざまなかたちで関わりをもってくださった、そして

そのうえで今後もお付き合いを続けてくれようとしていた方々に

はほんとうに申し訳ない思いでいっぱいです。しかも残りの営業

日数を考えると、自分の口からちょくせつお詫びのことばを伝え

られない方もおおそうで、それをかんがえると焦りや寂しさで

どうにもなりません。

あまりにばたばたとことが運んだがゆえに、いまはまだ頭の整理

がおいつかない状況ですので、閉店の決断にまつわる思いや、

このさきのことはまたの機会に書くつもりでおり、とりいそぎ

ここでは今日以降の営業予定について書いておきます。

 

営業日

14日(月)、18日(金)、19日(土)、

20日(日)、21日(月)、25日(金)、

26日(土)、27日(日)、28日(月)

 

18日と25日の両金曜日、26~28日は食事の提供はなく、ドリンク

と焼き菓子のみの喫茶営業に。26日から最終日までは、店内で使用

してきた備品や什器、テーブルウェア、書籍などの販売が中心で

珈琲や和紅茶、作れるだけの焼き菓子をご用意してお迎えする3日間

と考えています。大切に扱ってきた、扱っていただいたそれぞれの

品、HUTTEのかけらを何かしらの思い出や愛着をお持ちのかたの手

に、この手でお渡しすることができれば閉店の失望も癒されるものと

勝手ながら思ったりもしています。

なお、こんかいの決定があったちょうどその日に、パンづくりにつかう

機材がモーターの老朽化でうごかなくなってしまったので、ベーグル

の提供は現在ある在庫のみとなります。売り切れの可能性もあること

をご了承ください。

 

それでは、のこりわずかな時間、よろしくお願い致します。

きのうにつづいて今日も良い天気。びしっと姿勢をただして

(相変わらずそうはみえなくても、びしっと)お待ちしております。

 

2016-03-14 9:57 AM|だいじなお知らせComment(10)

春がみえてきました。

こんにちは。

しずかな意気込みただよう漂う農家さんの働く姿をみかけるたびに、まちに

春が近づいていることを実感するこのごろです。

まずはあらためてご案内ですが、13日日曜は終日貸し切りにつき通常営業

はおこないません。悪しからずご了承ください。

 

つづいてはあるもののご案内です。

シンプルでオリジナリティがあって、当店のお客さんのなかにもファンの多い

牧野潤さんの器がもろもろ届きました。

左奥からフリーカップ(1300円)、丸皿(2000円)、豆鉢(1300円)、そば猪口

(1600円)です。いずれも少数の入荷です。しっくり

ここちよく手に馴染むし、素朴な表情だから飽きがこない。あちこちから

そんな評判が聴こえてくる作品を、ぜひちょくせつ確かめにきてください。

 

日替わりおやつは、どちらも清里産の小麦をつかった香ばしい焼きあがりが

特徴の『ウェルシュケーキ(280円)』(写真)と『黒豆スコーン(200円)』になり

ました。有機プルーン入りで卵もつかうウェルシュケーキはちょっとしたパンの

ようなボリュームで男性にも、というか男性に、より人気のおやつです。

ほか、什器や備品、雑誌に書籍など店内に置いていたちょっとした古いもの

いくつか並べてセールしてます。それぞれの新生活にお役立ていただければ

幸いです。

 

バックナンバーが中心の雑誌は一律100円で。クウネルや住む。カーサ

ブルータスなど生活よみもの系がメインです。

予報によるときょうはいちにち快晴とのこと。

雲をはらいのけてすべてをみまもるように斜里岳がそびえています。

2016-03-12 9:15 AM|とり扱い雑貨あれこれ/メニュー紹介Comment(0)

きょうの風は

こんにちは。

いちにち暴れまわってようやく気がすんだようで、きょうの風

はすっかりおとなしいもの。フリースを脱いで窓ふきができる

ほどに気温もあがって、ふぅーーーっとながくゆるい呼吸の

できる午前をすごしています。

それにしても短時間のうちに車が越えられない吹きだまりを

つくる強烈な南風にみしみし軋みっぱなしな昨日でしたが、

そんな落ち着かない状況をまろごと寛大にうけいれてくださる

お客さんおかげで、こちらも取り乱すことなく、一日をおくる

ことができました。ひるむことなく扉をあけてくれたかたがたに

あらためてお礼をもうしあげます。ありがとうございました。

 

さて、おやつは『レモンのマフィン(250円)』と『黒豆スコーン

(200円)』です。プレートはのこり2食となっています。

きょうもほそく頼りない、でも消えない灯がひっそりとお待ち

しています。

会計係も待ってます。

2016-03-07 12:13 PM|お店のつれづれComment(0)

風前のともしび営業

いよいよ屋根がとんでしまうのか…。じっさいはそんなわけないけど、

それが100%冗談にならないようなものすごい強風にけさから建物

悲鳴をあげつづけています。ミシミシ、ぐらぐら、ときどきビキーッ!

と。そのたびに「風前の灯」というフレーズが脳裏にうかびます。

吹きとばされる細かな雪の粒で窓のむこうがときどきホワイトアウト

したりもする、そんな1日になりました。

ところが、斜里からのお客さんのはなしでは、市街地は雨こそ

ぱらついているものの風はほとんどなく、いや~春だねえとしみ

じみ呟きがもれるほどの穏やかな空模様なのだとか。驚きです。

まあまえにもなんどか言われたことがあるので納得はするけど、

びっくり。あらためてこの立地の特殊性をおもわされたしだいです

そういうわけで、ご来店の際は道中の吹きだまりに用心いただく

とともにドアの開閉にも充分ご注意をはらうことをおすすめします。

あと車の窓が極北を航行する船みたいな感じに豪快に凍りつきます

ので、スノーブラシも必携です。

 

それともうひとつ注意事項がございます。

気温の上昇とともに、店の内外で先住民(虫)のうごきがずいぶん活発

なってきました。客席付近をうろついたり窓にはりつく彼らにぎょっと

させられるケースが、どうしようもなくふえてくる時期です。毎朝できる

だけ時間をかけて、ぬかりのない清掃を心掛けてはいますが、それでも

じぶんたちだけが知っている抜け道から侵入してくるのが彼らです。

地面のことについては昔から地面に暮してきた彼らに敵うわけが

ないのです。

ですので、もし見かけてもひとつ寛容なきもちで騒ぐことなくこちらに

一声かけていただけますと幸いです。よろしくおねがいします。

 

2016-03-06 1:02 PM|お店のつれづれComment(0)

パンと流氷

こんにちは。

きょうもよい天気の清里です。

ほんじつのおすすめは清里産の小麦をつかったパンと

ロシアアムール川の水を凍らせた流氷です。

パンは焼き立てで胡桃がころころはいってまして、ひとつ160円

です。ほか先週ご好評いただいたレモンピールいりのスコーン

200円もございます。

流氷は塩あじベースでたくさんのプランクトンが含まれており、

栄養たっぷりです。きょうもここからみるかぎりびっしり岸に

押し寄せてそうなので見ごろかとおもわれます。

 

2016-03-05 1:10 PM|メニュー紹介Comment(0)

山が「いみなく」好きならこの1冊

こんにちは。

あしたのおやつはこちら

『ピーナツバターケーキ(330円・写真はカット前)』です。自家製の

ピーナツバターを練り込んで、こんがり焼き色もよく仕上がりました。

プレートの小鉢が、あとをひかない苦みがおいしい伊予柑マーマレード

にかわってこちらもおすすめ。ほか伊予柑ピールのサンドほかベーグル

サンドも各種ごよういしてお待ちしています。

 

つづいて書籍の紹介です。

『定本 黒部の山賊 アルプスの怪』

著/伊藤正一 発行/山と渓谷社 1296円

 

どうして山に登るのか? ときかれるたびに、むーんと頭をひねったあげく

やっぱりいつもとおなじに「好きだから」とか「たのしいから」といった漠然

とした答えでお茶を濁す、そんな人におすすめな本作。逆にいうと理屈を

せおって山頂をめざすタイプにはちょっと不向きかもしれません。

というのも、戦後から近年にかけ、山小屋の主人として北アルプスの登山

環境の整備に人生をささげた著者がその過程をつづった本作は、理屈の

つけられない奇談こそが重要な要素になっているから。

人を招きよせる人骨や、まいとしきまって山小屋を訪れる遭難死した若者

の霊。みごとなまやかしの擬音で登山者を手玉にとる狸。主題である著者

山賊と称された山びととのかかわりの合間あいまに、そんな、あっちがわ

のかたがたの暗躍が彼らの日常を賑やかしたり脅かしたりするものとして

淡々と綴られていて、それがある種のエンターテイメントを感じさせて

絶妙におもしろいのです。

え? 誰ですか、そんな律義なおばけいるかと冷めた目をするのは? 

いないと断言できますか? 霊がじぶんなりにたてたルーティンをまもら

ないとどうしてあなたは知っているのですか?

なにしろそこはひとを圧倒的にちいさな存在にかえる山のなか。科学

無力化され、しょっちゅう不可解なことがおきます。形容しがたいおおきな

ものの気配にうごけなくなったり、人のような動物の鳴き声のような

「おーい」がどこからともなく聞こえたこともありますから、だんぜん信じ

ますよ、僕は。

時代背景は戦後昭和30年代から40年ころにかけて、黒部ダムがまだ

ないころで、木材を背負って険しい山道をいく歩荷(ぼっか)の写真など

当時の貴重な写真も掲載されています。こんな労働風景があたりまえ

だったことだって、ちょっと信じられないものがありますね

 

2016-03-04 12:31 PM|とり扱い雑貨あれこれ/メニュー紹介Comment(0)

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